気が向いたので、応用情報技術者試験の受験記録。
今思えば、よく合格できたなぁと我ながら思う。 簡単に勉強方法など。
◆試験概要
応用情報技術者試験とはIPA(情報処理推進機構)が実施している国家試験です。
ただし、業務独占資格などではありません。
そのため、業務に必ずしもこの資格が必要と言うことはないのです。
IT系企業では一定のスキル証明として評価されている(らしい)。
また、企業によっては資格手当ての対象になるようで、月5,000円~10,000円が手当てとして支給される会社もあるとのこと (;・∀・)イイナァ
◆勉強方法
試験は午前と午後の2つに分けられています。
出題形式*1
午前は4肢択一で全80問。
午後は記述式で1問必須、1問選択必須(2問中)、4問選択(8問中)。
午前は4肢択一です。
ここは過去問を解き続けます。
危険物取扱者試験とは違い、IPAは過去問をすべて公開しています。
制度が変わっても、午前問題の内容はほとんど変わりませんので、過去問を有効に活用しましょう。
また、応用情報技術者試験の前身であるソフトウェア開発技術者試験の午前問題も余裕があれば挑戦しましょう。
ただし、IPAのホームページにある過去問はいずれも解説がありません。
まずは解説付きの問題集を購入したほうが良いでしょう。
私は最後の総仕上げ(確認)の段階で、IPAの過去問を利用しました。
午前対策のオンライン問題集としてはこちらがおすすめです。
サイト内にある「過去問道場」を何度も何度も解き続けましょう。
基礎の段階では、解説が丁寧に載っているこの書籍がおすすめ。
ちょっと大きめ(A4ぐらい)です。
ただ、午前・午後ともに過去問を丁寧に解説しているので取り掛かりやすい。
こちらは冊子に収録できない分をPDFでダウンロードできます。
あとはキタミ式も出ているようなので、基礎からがっつりやりたいときはこちらもサブとしてあってもいいかもしれません。
午後は基本的に午前を突破できるだけの知識を使って、空欄を埋めます。
一部、選択もありますが、ほとんどが記述。
「15文字以内で答えなさい」や「当てはまる語句を答えなさい」が大半。
語句を答える問題は、選択肢欄を見ることなく午前問題を解答できるレベルであれば問題はありません。
ただし、指定文字数で答える問題は、若干練習をする必要があります。
もっとも、いきなり指定文字数でまとめる能力がある人なら話は別ですけどね。
ちまた(とある大型掲示板)でもよく言われますが、IPAの午後試験は国語(長文読解)の試験みたいです。特に応用情報技術者試験と高度試験。
そんな国語問題に的確な解答をしなければなりません。
それを的確に答えられるよう答練できるのが、この書籍。
これは名前の通り、持ち運びできるサイズ。
かばんに入れても邪魔になりません。
電車やバスなど通勤・通学時間でも使えます。
主に午後対策に使います。
ただし、午前突破レベルの知識を持っていないと読解に時間がかかります。
ですが、残念なことにすでに絶版になってしまったようです。
もし、ブック●フで見かけたらぜひ購入してみてください。
手に入る書籍としては以下の重点対策シリーズをこなすほかなさそうです(;・∀・)
採点者に求められるであろう解答をまとめてあります。
「こう問われたら、こう答える」という風に記載されているので、上記の問題集やIPAの過去問を見ながら使うのが効率的です。
こちらは厚め&ちょっとお高めな書籍。
午後の問題だけを丁寧に解説しています。
受験準備に時間をかけられる場合は、この書籍を使うと知識付けが楽です。
ただ、厚みがある分、やる気が削がれる傾向にあるようなので、利用する際にはご注意ください。ご利用は計画的に!
午後受験のちょっとしたコツ
午後の選択問題を受験するときに、その場で難易さを見極めて解答する問題を選ぼうする方がいます。
はっきり言って、それ時間がもったいないです。
出題する内容(ネットワークやSQL、経営戦略など)は決まっています。
あらかじめ選択する分野に目星をつけておいたほうがいいでしょう。
選択する必要のある問題数+1問、目星をつけて学習しておくと万が一、狙っていた分野が難しかったとしても、他の問題でフォローできます。
個人的にはセキュリティが必須分野になっているので、内容が似通っているネットワークを選択肢に入れておくと、学習がしやすいですよ。
◆合格基準
午前の合格ラインは60%です。
ほとんど過去に出た事のある問題なのでほぼあり得ませんが、不適切問題がない限りこのラインは変動しません。
全80問あるので48問正解なら突破。
午後の合格ラインも60%です。
ただし、記述問題があるため部分点等があるようです。採点によりますね。
実際、部分点があるかは分かりませんが、辛口で採点するとボーダー以下でも合格したという話を聞く以上、おそらく部分点はあるのでしょう。
そして、部分点をもらえることがあるということは、わからないからと言って空欄にすることはもったいない。何かしら書きましょう!
また、残念ながら応用情報技術者試験には午前免除制度はありません。
午前を60%以上取って突破したとしても 、午後が不合格だった場合は次回も午前からの受験です。
合格には午前と午後両方を一度に突破する必要があります。
◆結果発表
合格発表は試験日から約2ヵ月後です。
受験票には受験番号とパスワードがあります。
合格発表日以降にこの受験番号とパスワードを使ってIPAの成績確認ページにアクセスすると、午前と午後それぞれの点数が確認できます。
PDFにしてダウンロードすることも可能です。
PDFには成績確認用パスワードと同じパスワードが設定されています。
受験後に失くさないように写メっておくと便利。
合格証書は合格発表から2週間程度で簡易書留で送付されます。
不合格の場合には残念ながら何も通知はありません。
余談ですが、合否情報はホームページで確認できます。
たまに、試験会場の出口で「多忙な方のために、結果を有料で通知するサービス」なんてものを呼び込んでいる業者がいますが、ホームページにアクセスすれば無料で確認できますよ。
利用するかどうかは自由ですけどね。
合格証書。
これも、某大型掲示板とかで話題になっていたりしますが、この合格証の大臣名、いつもサインペンみたいなのがちょっと残念。
以上、応用情報技術者試験の勉強方法&まとめでした。
*1:出題形式は2014年春期現在のものです。2015年秋期試験から午後の出題形式が変更になります。プレス発表 「応用情報技術者試験」午後試験における出題構成の見直しについて:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構