気まぐれ本棚

まったり気まぐれな管理人がお送りする趣味のブログ

車両系建設機械(整地、運搬、積込み用及び掘削用)運転技能講習を受講してきた 2日目

8月末の社労士に向けてまったりと勉強中な状況ですが、ふと技能講習の日程を見たら「取りたいな~」なんて思っていた車両系建設機械(整地等)の講習が、ちょうどいい日程で開催しているではありませんか!?
という事で、社労士そっちのけで受講してきましたー。

 

kimagure-hondana.hatenablog.com

◆学科の続き、まずは関係法令~学科試験

関係法令については安衛法や安衛則などなので、社労士でも勉強しているところですしさらっと。でも、改めて聞くととても重要な部分だなーと再認識。

 

そして、学科試験ですがフォークリフト同様、4肢択一(まちがいはどれか)でした。

出題分野は
 ・走行に関する知識(30点)
 ・作業に関する知識(30点)
 ・運転に必要な知識(20点)
 ・関係法令(20点)

ですが、走行に関する知識は免除。
残り3分野について、42点以上かつ各分野正答率40%以上取れればOK。

問われる内容は間違いについてですが、講習を聞いていれば違和感を感じるはずなので、そんなに気負わなくても大丈夫です(たぶん

「やってはいけない」ことを「やってよい」と表記されているものを選ぶのが多い感じでした。

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◆実技講習

無事、全員が学科試験に合格し、いよいよ実技講習。

実技講習はホイールローダーを少し乗ってから、ドラグショベルへ。
使うのは日立の「ZX70」。

初めて乗る重機にドキドキしながらも、レバー操作はばっちりイメトレ済み。

レバーはJIS規格で決まっているそうで

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運転席の俯瞰図。たしかこんな感じ(相変わらず拙い絵はご愛嬌という事で・・・

 

左レバーと右レバーは便宜上、「十字」で表記していますが、「斜め上」とか同時入力もできます。

例えば右レバーを右上に入力すると、ブームを伸ばしながらバケットを開ける動作になります。

ただ、実技試験では安全かつ確実に操作できることが求められるので、無理に同時操作をせず、一つずつ確実にこなせれば特に問題ありません。

技能試験には後述の通り制限時間がありますが、一つ一つゆっくりと作業をしても、規定時間内もしくは1~2分程度超過する程度(1分超過で2点減点)ですので、安全確認を忘れるよりはゆっくり確実に、の方が良いかと思います。

 

それぞれの動きは以下の通り。

(左レバー)

 ・前に倒す:アームが伸びる(奥に行く)

 ・手前に倒す:アームが縮む(手前に来る)

 ・左に倒す:上部旋回体(乗っている部分と作業装置)が左に旋回

 ・右に倒す:上部旋回体(乗っている部分と作業装置)が右に旋回

(右レバー)

 ・前に倒す:ブームが伸びる(低くなる、奥に行く)

 ・手前に倒す:ブームが縮む(高くなる、手前に来る)

 ・左に倒す:バケットで掘削をする(閉じる)

 ・右に倒す:バケットを放土する(開く)

(走行レバー)

 ・前に倒す:前進

 ・後ろに倒す:後進

とこんな感じ。

今現在講習で操作する機体はJISである必要があるらしく、たぶんこれ以外のレバー配置は講習会で使われないと思われます。

普段重機に乗っていない人や普段乗っている重機がJISでない機体(左レバーでバケット操作をするタイプ?)はこの感覚をイメージトレーニングしておくと、比較的苦労なく操作できると思います。

 

私は先述の通り、門外漢なのでひたすらイメージトレーニングしました(;´∀`)

YouTubeで動画を見るのもイメージがしやすくなるので良いかもしれません。ただ、講習機関によって若干方法が異なることもあるので、そこは注意が必要です。(実際に土をすくうか、放土をするかなどなど)

 

なお、フォークリフトも同じですが、急な操作は厳禁です。

各レバーの操作は優しく丁寧に。倒し始めも、戻すときも静かにやるのがきれいにやるコツです。

急激な動作(勢いよくレバー入力したり、入力中のレバーをいきなり戻すなど)は機体が揺れて危ないのもありますし、バケットに土を入れている時はこぼれることがあります。 

後述しますが実技試験では掘削した土をバケットに入れたまま旋回するのですが、こぼすと減点になります。

実務上は安全が確認できていれば気にすることはないかもしれませんが、試験に受かるためには重要な事です(たぶん、現場で試験の様な動きをしていたら「遅い!」って怒られるんだろうなぁ(;´・ω・)

 

1台の機体をみんなで交代しながら使ったので、あまり乗る時間がなくちょっと残念でした(普段操作しない重機が楽しくて仕方なかったw

 

◆実技試験はこんな感じ

制限時間は5分。1分超過するごとに2点減点。

まずは、乗車前に機体の周りを一周しながら安全確認をします。

呼称確認はすべて声に出しながら、指差しで行います。

 ・作業装置よし
 ・足回りよし(右操輪)
 ・水漏れ、油漏れなし(機体下部)
 ・足回りよし(左操輪)
 ・前よし
 ・後ろよし

呼称確認が終わったら3点保持で乗車します。

3点保持は乗降車時に行いますが両手を使い、機体に向かって体を正面に向けて乗り降りします。飛び降り、飛び乗りは厳禁です。

シートベルトをしたら
 ・足元よし
 ・レバー、ロックよし(操作レバーと安全ロック)
を確認してエンジンをONにし、

 ・ランプよし

エンジンを始動してから

 ・モニタよし

レバーロックを解除して、エンジン回転を上げてホーンを鳴らしてから

 ・前よし

 ・上よし

で、作業装置を待機姿勢から走行姿勢に変えて、移動する前にホーンを鳴らしてから

 ・右よし

 ・後ろよし

 ・左よし

 ・前よし

と、呼称してからゆっくりと前進して作業位置まで移動します。

移動したら

 ・停止位置よし

 ・掘削場所よし

で作業姿勢に変更し、掘削作業を開始します。

 

掘削はブーム、アーム、バケットを広げ、アームを縮めて少しすくってからバケットですくいあげ。

バケットの高さをブームとアームの操作で2mくらいまで上げて、ホーンを鳴らしてから

 ・右よし

 ・左よし

左旋回(ダンプに入れる操作)をします。

実際には旋回した先で放土をする作業を行うのですが、放土をせずにホーンを鳴らしてから

 ・左よし

 ・右よし

でそのまま右旋回で掘削した場所まで戻り、バケットの高さを下げてから放土。

 

この掘削作業を3回行います。

掘削後、旋回中と戻るまでの間はバケットから土がこぼれると減点です。

 

3回目の掘削作業が完了したら、走行姿勢に戻し、ホーンを鳴らしてから

 ・右よし

 ・前よし

 ・左よし

 ・後ろよし

で待機位置まで戻ります。

待機位置まで戻ったら待機姿勢に戻したら、エンジン回転数を戻してエンジンを切り、レバーロックをかけてから

 ・レバーよし

 ・ロックよし

 ・前よし

 ・後ろよし

で降車時は3点保持で降りて実技終了です。

 

◆技能講習終了

練習はたくさんできませんでしたが、試験は特に問題なく終了。

この日に受講した全員が(一部ぎりぎりもあったらしいけれど)無事合格しました。

教室に戻り、簡単なアンケートを答えてから修了証をもらって終わりました。

 

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右のシールはフォークリフトと同様、ヘルメットなどに貼って「車両系建設機械(整地等)技能講習を修了していますよ!」アピールできる代物です。

シールを貼っていたとしても修了証は携帯している必要がありますけどね!

 

ということで車両系建設機械(整地等)を無事取得しました!

これで解体用も受講できます(`・ω・´)

 

 使う時が来るかは分からないけれど。

 

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