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大型特殊自動車第一種運転免許技能試験 まとめ

最終更新:2021年11月06日

大特一技能試験(一発試験)のコツというか、意識したところをまとめます。

 

◆大特試験車両

私が受験したところでは、他のサイトでよく見る中折れ式のホイールローダーではなく、後輪操舵の車両でした。

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◆車両の動きを妄想する

私が受験したところでは後輪操舵であるTCMのSD23が使われていました。

後輪操舵はその名の通りハンドルを操作すると後輪が動きます。

普通車の後退(バック)に近く、お尻を振って曲がるようなイメージ。

タイヤがほぼ90度くらい曲がるので、全開に切った状態でアクセルを踏むと前輪を中心にゼロ回転ができます。小回り抜群!

 

なので、曲がるときは内輪差ではなく「外輪差」に注意する必要があります。

特に注意が必要なのは狭路や方向変換の凹部から右左折で出るとき、右折なら右側に、左折なら左側に寄っていないと外輪差で脱輪します。

巻き込み確認も通常とは逆方向の確認も必要です。大型車でいう振り出し(オーバーハング)を意識する感じと同じ・・・ではないか。でも重要です(;・∀・)

 

また、交差点などでは普通車感覚でいると、後輪が脱輪しないように意識してしまうため、操舵輪でない前輪が角から離れてしまい特に左折は大回りになってしまいます。

 

他の車両でも同じですが、基本的には交差点やカーブでは左側の白線や縁石から1m以上離れてはいけません。曲線に沿わせながら曲がっていく必要があります。

先述の通り後輪操舵は良く曲がる車両なので、少し前に出てから一気に右左折することもできますが、これは大回りを取られることもあるので注意が必要です。

 

◆安全確認方法を再確認

一に安全確認、二に安全確認、三も四も五も安全確認!

といっても過言でないくらい安全確認は重要です。

大特の技能試験は場内で行いますが、全て車道とみなして行うので、他の車両の運行状況や横断歩道前は歩行者がいないか、線路では電車の往来がないかなどなどの確認が必要です。

あと、普段の運転では忘れがちな発進時や方向変換時の凹部の確認(人や邪魔になる物がないかなど)も必要です。

 

指差し確認をする必要まではありませんが、視線だけでは安全確認をしているとはみなされないことが多いらしいので、確認をする側に顔を向けるなどちょっとわざとらしいくらいの安全確認をすると良いです。

ただし、安全確認に気を取られすぎると前方不注意でチェックされることもあるのでご注意を!

 

◆減点項目を確認

上記安全確認も不履行ならしっかり減点されます。

その他にも、

・ふらつき

・接輪、脱輪

・方向指示器の出し遅れ、戻し忘れ*1

・右左折時の幅寄せ、大回り

・中央線を踏む

・線路内での変速機操作

・停止線超過

この辺りが減点または危険行為になりやすいので、普通車等を運転する機会があれば普段から意識して運転すると良いでしょう。

 

減点項目が分かっていると、どこを気を付ければいいか意識しやすいと思います。

余談ですが、大特車両は他の車両では注意される「片手ハンドル」で操舵します。両手でハンドルをしっかりと保持することはなく「左手はハンドルのノブを持って操作、右手はハンドルに添えるように」行います。

試験場によっては右手は「膝の上」とか「作業レバーの上」とか言われることがあるようですので右手の置き場には少し注意してみてください。

 

大型特殊第一種・第二種免許―合格の基本と秘訣

 

 

◆ギアの取り扱い

この大特車両、クラッチはありませんがギアレバーはあります。半ATというのでしょうか。

1速で走り始めてすぐに2速に入れて走ります。一時停止や信号で止まったら1速に戻すといった感じですね。

2速のままでも走れますが、試験官の心証はよくなさそうです(´・ω・`)

 

1速から2速へのギアの切りかえ方は、アクセルオフした後にレバーを垂直(体側)に寄せてから上げる感じで、2速へ入れます(階段っぽい上げ方って言えばいいかなー

逆に2速から1速の場合はそのまま動かせば(下におろす感じで)切りかえられますが、動力(?)が強いのでしっかりブレーキを踏んでいないと飛び出しそうになるので要注意。

 

◆試験会場、コースを確認

試験コースは複数ありますが、事前に決まっています。

試験中は試験官がルートをえてくれることもありますが、覚えておいた方が「1コースならこの辺りで方向指示器、幅寄せをする」「2コースならこの辺りで安全確認をする」など、イメージしやすいので良いかと思います。

試験場によってはコース図を配布したり、販売したりしてくれたりするので、書き込んでイメージトレーニングすることもできます。

あとは、Googleマップ衛星写真を参考にするのも良いでしょう。

 

普段乗り慣れている場合でも、試験に受かるための安全確認などを含めたイメージトレーニングは重要です(`・ω・´)

 

◆個人的に厄介なのは「ふらつき」

まぁ、これは乗り慣れていないというのが一番の問題点なので、普段から後輪操舵の車両に縁のある方なら余裕でしょう。

普段まったく乗ることがない私としては一番苦労した挙句、最後まで制御しきれなかった部分です_(:3 」∠)_

一番の対処方法は他の記事でも書きましたが、「慣れ」のようです。そりゃーそーですよね(´・ω・`)

ふらつきは少しでも発生すると10点減点。大きくふらつくと危険行為となりますが、運転免許はその車両が「安全かつ確実に操作できる」ことが前提なので、当たり前と言えば~ですが。

 

ふらつきが起きやすいところは悪路、カーブ出口、速度を出す直線は特に注意が必要です。

後輪操舵である試験車両はハンドルが軽く、少しのハンドル操作で簡単に曲がります。

また、サスペンションが板バネという事もあり、路面の段差を良く拾います。

それによって余計にふらつき、それを修正しようと細かくハンドル操作を行うために更にふらつくという悪循環に陥ります(汗

 

肩の力を抜いて、手元を見ず100mくらい先を見るようにすると少しは落ち着きますが、それでも3回乗っただけではふらつきを抑えきれませんでした(試験後の講評でも言われましたが・・・

 

もし、私有地内で後輪操舵車両を運転できる機会があれば練習させてもらってから望むのがお勧めです。

場所によっては有料で練習をさせてくれる練習場や教習所もあるようですので、お住いの周辺で探してみてください。

私のように練習できる環境がない場合は試験で練習するのとイメージトレーニングを積み重ねるほかありません(;´∀`)

 

何度も書いていますが実技系試験はイメージトレーニングが大切です。正しい動きを理解したら、妄想に更けてみてくださいw

 

さて、これで無事に大特が取れたのでフォークリフトも時短が可能!

 

休みが取れるかが怪しいけれど・・・

 

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*1:大特車両は方向指示器が戻らないことが多いため注意が必要です