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中型自動車8t限定免許の限定解除審査 まとめ

最終更新:2021年11月06日

中型自動車8t限定の限定解除審査(一発試験)のコツというか、意識したところをまとめます。

 

受験した時の模様はこちらからどうぞ。

kimagure-hondana.hatenablog.com

 

kimagure-hondana.hatenablog.com

 

◆中型試験車両

私が受験したところでは、いすゞフォワードと日野(使わなかったので車種が解らず)がありました。

が、使用したのはいすゞのみでした。

 

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写真はいすゞホームページより拝借

写真はシングルキャブですが、試験車両はダブルキャブでした。

 

おおよそ幅2.3m、長さ8m、ホイルベース4.5m、前輪トレッド1.8mという、当たり前ですが普通車とは全く違う車両を目の前に圧倒されます(;・∀・)デカイ!!

 

・このホイルベースの長さ故に内輪差が多く発生すること

前輪が運転席や助手席の真下にあるため前輪の通し方を意識すること

・後輪より後ろに荷台が張り出しているのでオーバーハングに注意すること

・助手席側のミラーはデカい接触に注意すること

・重い荷物でも安心!エアブレーキに慣れること

・適性検査の深視力ってこのために使うんだ!というくらい距離感を意識すること

・発進は2速。動き出したらすぐに3速。スピードに乗ったら4速。

などなど、まずはこのあたりを意識しないと各検定項目に挑む前に終了となってしまいます(;´・ω・)

 

◆検定項目

以下の検定項目の順番に意味はありません。

各試験場のコースごとに変わりますのでそれぞれの項目としてご覧下さい(`・ω・´)

細かい部分については都道府県ごとに若干の差異があるかもしれませんのでご容赦ください(てか、本当はあっちゃだめだよねー汗

 

隘路と方向変換は左右どちらか一つをやります。

AT限定の場合は以下の項目の他、坂道発進が追加されます。

 

普段、トラックに乗る方はそう難しくないかも知れませんが、乗る機会が少ない方はイメージトレーニングをしっかりすることをお勧めします!

 

【乗車前~乗り込み】

試験車両に乗車する前に、車両の周囲や下回りに危険がないか確認します。

道路側に出て確認する時は、前後から車の往来がないか確認をしてから出ます。

確認が終わったらドアを開けますが、前後を確認して車や自転車等の往来がないことを確認してから、乗り込むのに必要な分だけ開けて乗り込みます。

ドアを閉めるときは10㎝くらいのところで一度止めて、シートベルトや服がドアに挟みこまれていないかを確認してから力強く締めます(半ドアに注意)。

 

【運転姿勢の準備】

乗り込んだら受験番号と氏名を伝え、現有免許証を提示します。

(マスクを一時的に外して顔の確認もあります)

 

シートとミラー調整をして、シートベルトを着用したら「準備出来ました!」と申告。

エンジンかけてとの指示を受けたら、ギアがニュートラルになっていることと、サイドブレーキがかかっていることを確認してエンジンスタート。

 

余裕があれば、この時に「ギアの位置」と「スピードメーターの位置(指定速度)」を確認しておくと、試験中少しだけ心に余裕が生まれます(たぶんw

 

安全確認5点セットを行ってから出発。最初は慣らし運転がありますが、試験だと思って丁寧に運転しましょう。

エアブレーキに慣れていない場合は、ここで踏んでみて感覚を少しでもつかめるようにしましょう。

 

 

【障害物回避】

障害物の回避は対向車線にはみ出さないと避けられないので、安全確認をしたら方向指示器(右)を出して回避します。戻る時も方向指示器(左)を出して戻ります。

障害物を通過する際は徐行する必要はありませんが、50cm~1mほど間を空けて通過する必要があります。

障害物が自動車だった場合は、人が乗っているかどうかによって、空ける距離や通過速度が変わります。

 

【路端停止】

方向指示器(左)を出して路端(白線または縁石)に寄って停車します。

中型車は一番先端にあるポールに合わせます。

路端からは30㎝を空けて平行に止める必要がありますが、左ミラーがポールに接触するかどうかくらいに寄れば、だいたい基準内です。

寄りすぎると、離脱時に苦労しますので寄りすぎには注意が必要です。

停車位置のポールはバンパーに合わせるのですが、Aピラーに被るくらいがちょうどよいみたいです。

(運転席から見ると、オーバーしているように見えます)

 

停車できたら駐車措置をしてから「完了しました!」と申告します。

駐車措置は

サイドブレーキをかける

・ギアをニュートラルにする

クラッチペダルから足を離す

・ハンドルを両手で握る

フットブレーキは踏んだまま

の状態を言うようです。初回チャレンジの際に間違えていたようで注意されました(^_^;)

 

ポールの距離や路肩からの距離、平行になっているかなどを確認されたのち、問題なければ出発を指示されます。

 

出発をする際は方向指示器(右)を出して安全確認をしたら出発します。

前方にポールがありますので接触しないように回避しながら動きますが、前方を意識しすぎると左後方をリアオーバーハングでポールに接触しますので、ゆっくり焦らずぶつからないことを確認してから離脱しましょう。

中型車の場合、ハンドルを1回転させてもリアオーバーハングでポールに接触することはなさそうです(私の場合は1.5回転回して、接触しないのを確認したら更に回しました)

2速の半クラでゆっくり離脱しましょう!(場内にいる他の車両にも注意が必要です!

 

【踏切横断】

踏み切りは普通車と同じ方法で通過。

窓を開けて電車が来ないかの確認(永遠に来ないけどね)。

踏み切りの部分がちょっと坂道になっているところもありますが2速で問題なし。

踏切横断中はギアチェンジ禁止!(渡りきるまでガマン)

 

【後方間隔】

路肩に平行(後方ポールに直角)の状態で後退。

後退時はハザードを点けましたが、これについては必要ではないかも?

キャブのリアウィンドウから荷台の後端とポールの距離が50㎝未満になったと思ったら駐車措置をして完了申告。

試験官が確認してOKなら出発。

足らないと再度前に出てからやり直しを指示されるようです。

後退時は後方ばかりに集中せず、前方や車両周囲にも注意を向けましょう。

バックミラーを見るより、リアウィンドウから見たほうが分かりやすいと思います。

やり直しを指示される可能性を考えて、止まった部分の位置を覚えておける目印を探しておくといいかもしれません(次はそこより少し後ろ)。

方向変換と一緒に行うところもあるようですが、私が受験したところでは個別課題でした。

 

【指定速度】

カーブ明けからのバックストレートを決められた速度で走ります。

3速でカーブを抜け、カーブ明けから踏み込み4速へ。

指定される速度にもよるけれど、5速にすれば概ねOK。出しすぎに注意。

次のカーブに近づく前にしっかり減速&ギアを3速にして、カーブ内ではギア操作やブレーキを踏まないようにする。

ギア操作をカーブ中にしてもいいけど、ハンドルを回転させると「片手ハンドル」を取られるらしい。

むしろ「片手ハンドル中」でもハンドルを回転させなければ「片手ハンドル」にはならないようす(交差点通行中にギア操作したけれど、怒られなかった)

事前にメーターの指定速度を確認しておくと、メーターを注視しなくても良かったりします。

 

【隘路】

進入前の線を踏まないように注意。踏むと脱輪。

でも、なるべく線に寄っておくと隘路に収めやすいです。

ゆっくり進み、前輪が車両を納める2本のラインの手前側を過ぎたあたりでハンドルを切り始めます。

ハンドルは一度に切らずに調整しながら回しましょう。

前輪が奥のラインの終端の上を通過するように回すとちょうどいい感じかも。

ミラーを使って後輪が線の中に納まるかを見ながらハンドル調整をします。

枠内に収めきるまで停車してはダメです。

 

バンパーは2本のラインの先端からはみ出さないように停車します。

切り返すときは、前方の切り返しラインと後方の2本のラインの終端の間で行います。

前方の切り返しラインはバンパーが出てはダメ。

後方は2本のラインの終端から後輪の接地面が出てはダメ(荷台が出るのは大丈夫)。

 

左右のミラーとアンダーミラーで枠内に収まっていることを確認してから、駐車措置をして完了申告します。

OKなら出発指示をされます。

 

方向変換

変換場所の前を通過する時に、後退する場所を目視確認します。

路肩から50㎝~80㎝くらい空けて、変換場所に後退で押し込みます。

後輪を角に添わせるように押し込んでいくと入りやすいと思います(私はできませんでしたが(;・∀・)

後方ばかりに気を取られていると、前輪が脱輪することがあるので要注意。

後退完了時に車両が変換場所と平行になる必要はありませんが、脱出時ポールに接触しないように注意する必要があります。

 

それと方向変換なので、駐車措置は不要です。

変換できる!と思えばそのまま出発して問題ありません。

(後方間隔が一緒の課題になっている時は駐車措置が必要です)

 

変換時に脱出する側のスペースが狭い場合には無理をせず切り返し、脱出側のスペースを空けて脱輪しないようにしましょう(切り返しは1回だけなら減点なしです)。

ただし、リアオーバーハングでポールに接触してしまう可能性があるので、寄りすぎないようにしましょう。

 

【クランク】

内輪差で脱輪しないように進みます。

大回りを意識しながら進みますが、ミラーがポールに接触しないよう注意する必要があります。

クランク内では次に曲がる方向と逆にしっかり幅寄せしておくと、多少ハンドルを切るタイミングが早くても調整が可能です。

通過するのに制限時間はありませんので、止まらない程度にゆっくり確実に進みましょう(2速で半クラ)。

接輪や脱輪の可能性がある時は「切り返します!」と宣言して安全な位置まで戻りましょう。

切り返す前は安全確認を忘れずに!

 

【S字】

基本、クランクと同じ。

ポールはありませんが、前輪タイヤの通る位置を意識しながら後輪が脱輪しないように進みます。

クランクと同様、通過するのに制限時間はありませんので、止まらない程度にゆっくり確実に進みましょう。

基本的にハンドルの切る量は一定で大丈夫です。外側になる前輪を路肩に添わせるイメージで通していけば入る角度にもよりますが、まず脱輪・接輪はしません。

 

【発着場の停車】

ポールにバンパーを合わせて止まります。

路端停止と同じような感じ。駐車措置をして完了申告。

エンジンを切るように指示されるので、エンジンを切ってからギアをRに入れましょう。

ないとは思いますが、もし発着場が登りだった場合はローギア(1速)に入れましょう。

 

【交差点の右左折】

ホイルベースが長い分、内輪差に注意が必要ですが、意識しすぎて大回りになると後輪が交差点の角から離れてしまうので大回りを取られてしまいます。

 

右折する際は左前輪が交差点内の標示(ダイヤとか三角とか)を踏まないように注意しましょう。

右折先に入る時も、右後輪が中央線を踏まないように注意が必要です。

(その先の課題を履行するためとか、幅が狭いなどの理由から中央線を踏む時は安全確認をしましょう)

 

また、右左折はカーブに沿ってハンドルを回す必要があります。

カーブから離れそうだから切り込んで~、近づきそうだから戻して~とハンドル操作を何回もやっているとふらつきを取られるようです(けん引の教習の時がそうだった(;´・ω・)

 

【徐行箇所】

以下の場所は徐行する必要があります。

・見通しの悪い交差点

・カーブ

・歩行者がいるか分からない横断歩道

 

【ポール以外の障害物】

場内には見通しの悪い交差点がありますが、そこにモッサーと木が生い茂っていることがあります。

右左折時に左ミラーを意識していないと接触することがありますので、接触しない距離感を意識する必要があります。

接触してもポールとは違って危険行為にはならないと思いますが、減点される可能性があります。

 

【降車時】

駐車措置が完了し、シートベルトを外したらドアを開ける前に試験車両の前後を確認します。

車の往来等の危険が無ければドアを少し(10㎝ほど)開けて再度確認。

問題なければ降りてドアを閉めて終了です!

 

 

◆安全確認方法やその他

安全確認5点セットは「左ミラー」「バック(ルーム)ミラー」「右ミラー」「左後方直接目視」「右後方直接目視」の5つです。

一時停止や課題中に停止したら、再出発のときに必ず確認する必要があります。

後退時などはキャブのリアガラスからの直接目視がプラスされます。

余裕がある時は助手席の足元にあるセーフティウィンドウも確認するようにすると良いです。

 

普通車でも行う安全確認はもちろん、中型自動車としては右左折時に発生するリアオーバーハング(荷台の振り出し)による衝突を避けるため、曲がる方向とは逆のミラーで後方の確認が必要です。

かといってミラーばかり見ていると前方不注意になるので、前方もしっかり見ましょう。

 

慣れない車だと接触や脱輪しないかなど、近い場所ばかり目が行ってしまいがちですが、次の課題の方向の安全確認や進行方向の少し先を見るとふらつきにくくなりますし、前方不注意を取られることも避けられます。

 

あとは、ホイルベースが長いこと、タイヤの曲がる角度が大きいこともあり、内輪差は普通車とは比較にならないほど大きいのにも注意が必要なので、巻き込み確認もいつも以上に必要です。

 

 

とまぁ、こんな感じでしょうかー

だいぶ長くなってしまった(;´∀`)

 

何かご不明な点があればコメントくださいm(_ _)m

 

以上、中型8t限定解除でしたー。

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