社会保険労務士試験に合格したので勉強方法をまとめます。
◆社会保険労務士とは
労働・社会保険の問題の専門家として、(1)書類等の作成代行、(2)書類等の提出代行、(3)個別労働関係紛争の解決手続(調停、あっせん等)の代理、(4)労務管理や労働保険・社会保険に関する相談等を行うのが、社会保険労務士です。
その昔は行政書士の業務でしたが、社会保険が複雑化してきて社会保険労務士として分離したそうです。
行政書士と同様に書類の作成・提出代行がありますが、労働関係から医療保険、年金などなど範囲がとても広い...
他にも、労務管理や助成金に関するコンサルタントをしたりする人もいるようですが、こちらは社労士でなくてもできる業務ですね( ..)φメモメモ
◆社会保険労務士試験を知る
社労士試験は午前と午後にわかれていて、1日がかりの試験です。
正直、体力と気力との戦でもあります(;^ω^)
午前中に「労基法&安衛法」「労災」「雇用」「労一」「社一」「健保」「厚年」「国年」の8科目(選択式)を1時間20分でこなします。
各科目、おおむね5問の穴埋めですが、どの科目も3問以上正解することが原則なので、なかなか気が抜けません。
さらに合計で26問~28問くらいが合格ラインです。
午後に「労基法&安衛法」「労災」「雇用」「労一&社一」「健保」「厚年」「国年」の7科目(択一式)を3時間30分でこなします。
各科目、おおむね5肢択一で10問ずつ。どの科目も4問以上正解することが原則ですが、こちらは足きりを気にするより合計点ですね。
合計で45問~48問くらい取る必要があります。
1日に合計5時間近く試験を受けて、上記足切りと合計点の基準をクリアすることで「合格」となります。*1
どの試験でもだいたい同じですが、100点(満点)を取る必要はありません。
もちろん、100点(満点)を取る気持ちでやるのは良いことですが、それによってこのだだっ広い科目をまんべんなくできないと、もれなく足きりにオイデオイデされます( ;∀;)
◆勉強方法
他の資格試験でもほとんど同じですが、社労士試験を受験するのに意識したのは以下の5つ。
-
テキストを全体的に見渡す
世界地図を見る感じ。どんな内容なのかをざっくり眺める。
初見で過去問を見ても挫けます(;´∀`)
- 過去問をやってみる
現在地を知る感じ。ただ、初回は世界地図を見ただけなので、現在地の把握はまだまだ。
過去問で分からないところをテキストに戻って再確認。
その時に章ごと、または単元ごとにどの部分をやっているのか、位置関係を意識しながら勉強します。 - テキストと過去問を行ったり来たりする
少しずつかもしれませんが、世界地図からアジア→日本と全体図が細かく認識できるようになってきます。
これを繰り返してくると、章ごとや法律間の関係や違いなども合わせて認識できるようになってきます(雇用継続種類や不服申し立ての違いなど)。
似たような言葉や制度があるので違いが分かる人になるのは大事(`・ω・´) - 1回は模試を受けてみる
模試は市販書籍のものを購入して自宅でやるのでも、予備校の模試に申し込むのでも、どちらでもOK。
大切なのは時間を測って試験のタイムマネジメントをすること。
特に午後の択一は文章量が多く、一カ所につまづいてしまうとあっという間に時間が無くなります(;・∀・)
初めての場合は全体を通してどのくらいのペース配分が良いか、模試でつかみましょう。
日程が合うなら、1度は予備校の公開模試を会場で受けられると少し雰囲気も感じられるのでいいと思います。 - 白書対策はほどほどにする
一般(特に社一)には白書問題がよく出ます。
なので、白書対策をしなければならないのですが、白書は広い(;´∀`)
統計なども含めると...ね(察し
でも、やり過ぎると泥沼にはまります。
基本は使っているテキストと問題集をしっかり覚えること。
あとは社労士に関係しそうな時事ニュースは意識して見る。
余裕があれば予備校の白書対策を部分受講しても良いかもしれませんが、まずはテキストや問題集をこなして、広く浅く知識をつけて行くのがいいですね。
使用したのはTACの書籍。
LECやユーキャンも見てみたけれど、一番合っていたのはTACでした。
テキストの見やすさ(フルカラーか2色か)や、問題集の掲載方法(見開きページに問題と解答が掲載されているか、解答が次のページになっているか)などを考慮するとTAC一択でしたねー。
あとは、解説の分かりやすさも魅力的。
ある程度勉強が進んでいくとテキストに戻るのがちょっと億劫になるので、解説で完結できるとラク(=゚ω゚)ノ
この辺りは本屋などで実際に立ち読みしてみてみるといいと思います(`・ω・´)b
◆合格証
というわけで、今回の成果物。
次は事務指定講習を頑張ります(`・ω・´)b
*1:一般受験の場合は午前と午後、各科目に免除は無く、全てをクリアする必要があります。